Erleichterung第一話〜Omen〜
※Omen→オーメン
キャスト
| ガイ・レフィール(46)・・・・・・ |
| クレス・ディード(27)・・・・・・ |
| キムカ・シドウ(10)・・・・・・ |
| ララ・レフィール(9)・・・・・・ |
| ルド・レフィール(3)・・・・・・ |
| シュバート♂(5)・・・・・・ |
| 女性(1) ・・・・・・ |
本編
| 役名 | 台詞等 | 効果等 |
| [ルド・ララ・シュバート♂が走っている] | ||
| ルド | はっ…はぁっ…はっ、はっ… | 走っている |
| ララ | はっ…はっ…お、お父さん…も、走れないよぉ…! | 走っている・ヘトヘト |
| シュバート♂ | 逃がすものか… | |
| ガイ | (また…この夢だ……。 これで何度目だろう…) | 無音 |
| ルド | 抱っこしてあげよう!さぁ急いで! | |
| ララ | う、うん! | |
| [走る音が二人分になる] | ||
| シュバート♂ | 大人しくしろ… | |
| ガイ | (何度も見る…生々しいあの夜の夢) | 無音 |
| ルド | やめろ…!私はいい!娘だけはッ…!! | |
| シュバート♂ | …聞けぬ願いだ。 | |
| [剣を構え、振り下ろす] | ||
| ララ | おとうさあぁん!! | |
| ガイ | (頭に焼きついた…剣士の赤い瞳、フード付きの長いローブ) | 無音 |
| ララ | ぁ…ぁあぁ………ララシュさまぁ…おとうさ、ひっく…お父さんを助けてぇ…! | 泣き崩れる |
| シュバート♂ | さて…、次はお前の番だな… | ララの方へ向き直る |
| ララ | …っ!ぃ、いやっ……! | |
| ガイ | (不気味な紫色に光る、一本の大刀) | 無音 |
| ララ | ララシュ様…助けてぇ…! | |
| シュバート♂ | お前の全てを捧げてもらおう…さぁっ!! | 最後だけ嬉しそうに |
| [剣を振り下ろす] | ||
| ガイ | (どうすればいい?どうすれば良かった?) | |
| ララ | いやあぁぁぁぁ!! | 叫ぶのが無理なら消え入る感じで |
| [無音になり少しの間] | ||
| ガイ | (俺は…どうすれば救われる?) | 無音 |
| [静かな鐘か鈴の音] | ||
| ガイ | 第一話 予兆 | |
| [静かな鐘か鈴の音] | ||
| [リンリーン…] | ||
| ララ | おにいちゃん | |
| ガイ | …え……ララ…? | |
| ララ | お願い…ちゃん……がい… (「お願いおにいちゃん…お願い…」が途切れ途切れ) | フェードアウト |
| [教会の鐘の音] | ||
| ガイ | っっ!!? | 目を覚ます |
| ガイ | ぁ…また、あの夢か……いつもの。 でも…なんか…… | 寝ぼけ眼 |
| [教会の鐘の音] | ||
| ガイ | あっ!やっべぇ!! | ベッドを下りて着替える |
| [ドタバタと身支度をし、走って玄関の扉を押し開く] | ||
| ガイ | あ、いっけね! | テーブルまで戻る |
| ガイ | 父さん、母さん、ララ…行ってきます。さ!急げ急げ!! | 走って家を出る |
| [賑わう町][土の道を走っていて次第に速度が落ちる] | ||
| ガイ | (いつもと変わらない朝。いつもと変わらない町。いつもと変わらない人々。 そして、いつも見る…あの夜の悪夢……) でも、今日はなんか違ったような…… |
|
| [教会の鐘の音] | ||
| ガイ | えっ…だあぁ!!遅刻だったの忘れてた!! | |
| [再び走り去る] | ||
| [和風の戸を開ける] | ||
| ガイ | おはようございます!遅れまし…ぶっ!? | 本を投げられる |
| キムカ | 遅いぞガイ!何時だと思ってる? | |
| ガイ | あいったたた…。す、すみません…! | |
| クレス | お前はほんっとうに遅刻常習犯だな、ガイ。また寝坊か? | |
| ガイ | っ…うっさいな!クレスはどうなんだよ? | ムッとする |
| クレス | 俺も遅刻だ。 | キッパリ言う |
| ガイ | 人の事言えな… | |
| クレス | ただし![遮るように] 俺は昨日の夜、遅くまで薬草の採集をしてたんだ。 ちゃんとキムカさんの許可も得てる。 |
|
| ガイ | うっ…… | |
| クレス | 正当な理由の遅刻だ。お前とは違うぞ? | |
| ガイ | うぅっ…! | |
| キムカ | 二人とも。とりあえず出入り口を塞ぐな。 遅刻をするのも悪いが、客の邪魔になるのはもっと悪い。 |
怒った感じではない |
| ガイ&クレス | はい…… | 二人揃う |
| [木の床を歩く二人分の足音] | ||
| ガイ | キムカさん!今日の俺の仕事はなんですか!? | 机に手を付く |
| クレス | 立ち直り早いよな。お前。 | |
| キムカ | ははは!いいじゃないか。ガイは明るいのだけが取り柄なんだ。 | |
| ガイ | 『だけ』って… | |
| キムカ | 今日のお前の仕事はな、薬草収集だ。 | |
| ガイ | えぇ〜? また花畑ですか〜? | 嫌そうに |
| キムカ | いや、今日は少々危ない場所に行ってもらう。 | |
| ガイ | もしかして…ララシュの滝ですか!? | |
| クレス | なっ…! | |
| キムカ | ふっ…採集自体は簡単だが、道のりは相当厳しいぞ?行けるか? | |
| ガイ | はいっ!もちろんです! | |
| クレス | 何ワクワクしてるんだ!…キムカさん、こいつにはまだ危険です! 俺も昨日行きましたが…こいつにはモンスターが強すぎる! |
|
| ガイ | 俺だって戦えるよ! | |
| クレス | 馬鹿!そこら辺の雑魚とは違うんだぞ!? | |
| キムカ | まぁ落ち着けクレス。 | |
| クレス | でも…! | |
| キムカ | 私は何も、一人で行かせるとは言っていない。 | |
| ガイ | え?俺一人じゃないんですか? | |
| キムカ | あぁ。クレスとガイ、一緒に行ってくれ。 | |
| クレス | ふぅ…良かった。 | 下のガイ「えぇ〜?」に被る |
| ガイ | えぇ〜?俺一人でも行けますよ! | |
| クレス | 一人は駄目だ!ほら、行くぞ! | ガイを引っ張って店を出る |
| キムカ | ティーリーフはあの滝の岩肌にしか生えていない。頼んだぞ! …聖ララシュのご加護を。 |
|
| ガイ | はい!俺に任せて下さいね! | |
| クレス | お・れ・た・ち・だ!! | |
| [戸を閉める] | ||
| [滝の音] | ||
| ガイ | はぁ…はぁ…はぁ…はぁ… | 息が切れている |
| クレス | 着いたな。…大丈夫か?ガイ。 | |
| ガイ | あ…ぅ、うん。なんとか…。 キムカさんからもらった聖水がなかったら ヤバかったかも。 |
まだ少し息が切れている |
| クレス | ほら。キムカさんお手製のドリンク。疲れが取れるぜ。 | ポーチからビンを出す |
| ガイ | お、サンキュ。 | |
| クレス | 少し休むか!ララシュの滝の傍なら、モンスターはいない。 | |
| ガイ | さんせーい! はー…疲れたぁ!こんなに強いモンスターばっかりだとは思わなかったよ! |
草の上に寝転ぶ |
| クレス | よっこらしょっと… | 座る |
| ガイ | クレス、今のはオヤジ臭いよ。 | 起き上がる・笑いながら |
| クレス | ほっとけ!…しかしお前、随分と強くなったな。俺が付いてるとは言え ここまで来れるとは思わなかった。 |
|
| ガイ | へへっ…まぁな!でも、まだまだだ…… | 後半はシリアスに |
| クレス | お前…まだ敵討ちしたい、なんて考えてるのか? | (かたきうち) |
| ガイ | ……… | |
| クレス | あれはお前にはどうしようもなかったんだろ? 母親と一緒に他所に出掛けていて、その場にはいなかった。 |
|
| ガイ | でも、虫の知らせって奴も…何もなかったんだ。 何も感じずに、へらへら笑ってたんだ。 |
|
| クレス | そんなの、超能力でもなきゃ分からない事だろ。 お前のせいじゃないよ。お前が責任を感じる必要はない。 |
|
| ガイ | ……… | |
| [台詞のみ少しの間] | ||
| クレス | 俺は…元から両親がいないし、家族が殺された経験なんてないから 『お前の気持ちはわかる』…なんて軽率な事はいえないが、これだけは言える。 人を殺す為に生きる人生なんて、悲しい事だ。 |
|
| ガイ | クレス… | |
| クレス | 俺はお前に、そんな人生を生きて欲しくないんだよ。 | |
| ガイ | お前って……ほんっと優しいよな。 | |
| クレス | え? | 戸惑ったように |
| ガイ | お前の言ってくれるそういう言葉、俺はすっごく大切にしてる。 …でも、俺はやっぱり敵を討つよ。 |
|
| クレス | …っガイ! | |
| ガイ | どうしても許せないんだ!それに、あの日から毎日と言っていいほど見る悪夢…。 俺は見た事がないはずの、父さんとララが殺される時の夢。 二人が…あの夜に何も出来なかった俺に対して『敵を討て』って、言ってる気がするんだよ。 |
|
| クレス | ガイ、でも… | |
| ガイ | さ![遮る] さっさとティーリーフ取っちゃおうぜ!日が暮れる前に帰れた方がいいだろ? | 「さ!」で立ち上がる |
| クレス | ………そうだな | 少し寂しげに |
| ガイ | えっと…ティーリーフは……あ!あれじゃ…… | |
| 女性 | 誰かーーー!! | 遠くでの叫び声 |
| クレス | !!? | |
| ガイ | なんだ!? |
原作・神山 龍(晁暉 真)